こんなタイミングでは見直そう!ドッグフードの切り替え方法

ライフステージが変わった時、ドッグフードの食いつきが悪くなった時、病気により動物病院で療法食を勧められた時など、誰しも経験するのが、ドッグフードの切り替えです。

特に、ドッグフードの食いつきが悪く、食ムラがヒドイ犬の場合は、切り替えに慎重になってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ドッグフードの切り替えは、一度に変えるのではなく少しずつ変える必要があります。実は、切り替えは慎重に行わないと、切り替えがうまくいかず新しいドッグフードを食べてくれないことがあるのです。

どんな時に切り替えが必要なのか?

犬を飼っていると、誰しも経験するのが、ドッグフードの切り替えです。主に、以下のような状況になった時、ドッグフードを切り替える飼い主さんが多いのではないでしょうか。

■ライフステージが変わった(パピー期・成犬期・シニア期)

■ドッグフードの食いつきが悪く食ムラがひどい

■経済的理由で、ドッグフードを変更せざるを得なくなった

■ドライフードからウェットフードに変更したい

■色々なドッグフードを食べさせたい

■病気により療法食に変更する必要があった

ドッグフードを切り替える理由はそれぞれですが、何らかの理由で、誰しもドッグフードの切り替えをしています。

わざわざドッグフードを切り替える必要なんてないと思ってしまいがちですが、各ライフステージによって必要な栄養素は異なります。

そのため、どんなに健康で食いつきが良かったとしても、愛犬の健康を考えると、その年齢に対応したドッグフードを与える必要があるのです。

ドッグフードの切り替え方

ドッグフードのパッケージにも必ず記載されていますが、ドッグフードを切り替える際は、一度に急に替えるのではなく、1週間~10日間ほど時間をかけてゆっくり切り替えるようにしましょう。

ドライフードの場合

1.初日はいつものドッグフードに1割ほど新しいものを混ぜる

2.2日目は2割ほど新しいドッグフードを混ぜる

3.3日目は3割ほど新しいドッグフードを混ぜる

4.4日目以降も、毎日1割ずつ新しいドッグフードを混ぜ、徐々に今まで与えていたドッグフードを減らしていく

5.1週間~10日を目安に完全に切り替える。

(食ムラや好き嫌いが激しい犬の場合は、もう少し時間をかけると良い)

ウェットフードの場合

ドライフードからウェットフードに切り替える場合に困るのが給餌量です。

ドライフードより、ウェットフードの方は水分含有量が多く、カロリーもウェットフードの方が低いのが特徴です。

そのため、ついドライフードの時より多く与えてしまいがちですが、いきなりウェットフードの推奨量を与えてしまうと胃に負担がかかりやすくなってしまうため、目分量で構わないので、今までと同じくらいの量を与え、徐々に推奨量に近づくように調整していきましょう。

切り替えの際の注意点

ドッグフードを切り替える上で一番重要なのが、【ドッグフードは1週間~10日間ほどかけてゆっくり切り替える】ということです。

なぜなら、犬は環境や食事などの変化に弱く、すぐにストレスを感じ胃腸の調子が悪くなってしまうからです。とくに、ドッグフードを急に切り替えてしまうと、下痢をしてしまうリスクが高まります。

もし、ドッグフードの切り替え中に下痢をしてしまったら、一度胃腸を休ませてあげましょう。

一番効果的なのが、1日絶食をさせることです。かわいそうと思いがちですが、実際に動物病院でもこの方法を用いています。絶食した後、便の調子が戻ったら切り替えを再度スタートします。

この時、与える量など下痢をする前より慎重に行うようにしましょう。多くの場合は、この方法で切り替えがスムーズに進むのですが、中には繰り返し下痢をしてしまうこともあります。その場合は、アレルギーなど何らかの理由でそのドッグフードが愛犬に合っていない可能性が高いため、使用を中止することも必要です。

また、急にドッグフードを切り替えてしまうと、そのドッグフードが以前のフードと比較してあまり美味しくないと、切り替えに失敗してしまうことがあります。

特に、年齢が変わった時や療法食に変更するときなどに起こりやすい傾向にあるため、「うちの子は何でも食べるから大丈夫」と思わずに、慎重に切り替えを行いましょう。

繰り返しになりますが、ドッグフードを切り替える際は、愛犬の胃腸に負担がかからないように、慎重に行いましょう。また、少しずつドッグフードの切り替えを行うことにより、愛犬に【ドッグフードが変わったことに気づかせない】という効果もあります。そうすることで、ストレスや違和感を覚えることなくスムーズに切り替えができるのです。

誰しも必ず訪れるドッグフードの切り替え、その時に備え愛犬の食事の好みも覚えておくと、切り替えの時にとても役立ち、切り替えに頭を抱えることも少なくなるでしょう。

手作りするなら気を付けたい!犬に与えてはいけないもの

最近、犬の手作り食がブームとなっており、飼い主さん手作りの食事を愛犬に与えているという話をよく聞きます。

手作り食は、添加物を使用しないことから安全性も高く誰でも手軽に作れることから、メリットも大きいのですが、一方で気を付けなければならないのが、食材です。犬には、食べて良いものと食べてはいけないもがあり、時に命を落とす危険性もあることを知っておく必要があります。

犬には食べてはいけない食べ物があるのです!

実は、私たち人間が食べられるものであっても、犬にはNGの食べ物があります。以下の食べ物を犬が口にすることにより、摂取量によっては死に至る危険性もあるため、とても危険なのです。

■玉ねぎ(ネギ類)

玉ねぎやネギなどのネギ科の野菜に含まれている成分が、犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を起こします。摂取量によっては、死に至ることもあるため、犬にとってはとても危険な食べ物です。また、エキスにも危険な成分が含まれているため、一緒に炒める・煮るなどもNGです。

■チョコレート

チョコレートには、テオブロミンというものが含まれているのですが、このテオブロミンは、犬にとってとても毒性が高く、発作を起こすだけでなく死に至る可能性もあるためとても危険なのです。

■イカ・タコ・エビ・カニ

これらは、犬にとって消化の悪い食べ物のため、未消化のまま胃内に残ってしまう危険性があります。また、嘔吐を引き起こす可能性もあるため、死に至る可能性は低いですが、犬に与えるのは危険です。

 

できれば避けたい食べ物

少量の摂取では問題ありませんが、過剰に摂取することにより健康を損ねてしまう食べ物もあります。そのため以下に挙げる食べ物も、できれば避けた方が良いでしょう。

■干しブドウ

少量では問題ないと言われていますが、干しブドウを大量に摂取することにより、犬が急性腎不全を発症し、場合によっては死に至ることがあるため、できれば避けた方が良いでしょう。

■キシリトール

少量であれば問題ないと言われていますが、キシリトールを摂取することにより、犬が低血糖を起こすと言われています。キシリトールと言えば、ガムなどが多いので、誤って食べない限り与えることはないかもしれません。しかし、うっかり飲み込んでしまうと危険なため、気を付けましょう。

■お菓子

犬は、甘いものを好むため、私たち人間が食べる甘いお菓子が大好きです。しかし、甘いお菓子には資質と糖質が多く、肥満や糖尿病の原因にもなります。また、甘いお菓子ばかり食べ続けることにより、ドッグフードを食べなくなってしまうこともあるため、人間のお菓子は与えないようにしましょう。

もし、愛犬が食べてしまったら?

犬がうっかり食べてはいけない食べ物を食べてしまったら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

すぐに症状が出るものもあれば、少し時間がかかるものなどもあるため、飼い主さんの判断だけで決めるのはとても危険です。また、食べてしまったものは何か・どれ位食べたか・何時に食べたかなど分かる範囲で構わないのでメモを取るなどして動物病院を受診した際に伝えるようにしましょう。

また、応急処置として、飼い主さんが食べたものを吐かせるという方法もあります。食べた直後でないとできませんが、スプーン1杯くらいの塩を何も混ぜたり薄めたりせずそのまま愛犬ののどの中に入れることにより、自然と犬が食べたものを吐き出します。

ただし、大人しい犬しかできないことと、我慢強い子は吐かないこともあるため、いずれにせよ、すぐに動物病院に行くことが賢明です。

犬が食べることのできる食べ物

それでは一体、どんな食べ物なら犬に与えても問題ないのでしょうか。以下に、食べられる食べ物と効果について紹介していきます。

■かぼちゃ・にんじん

かぼちゃやにんじんを始めとする緑黄色野菜には、免疫力を高めるビタミンCや、がん予防の働きのあるカロテン・ビタミン・ミネラルが豊富です。茹でて細かくしてから与えるようにしましょう。

■ごぼう

ごぼうには、腸内環境を改善する食物繊維や抗酸化作用のセレンが多く含まれています。消化をよくするために、茹でて細かく刻んでから与えるようにしましょう。

■さつまいも

食物繊維が多く、抗酸化作用も高いさつまいもは、甘味があるため犬が喜んで食べる食べ物の代表例でもあります。与える際は、必ず加熱処理をしましょう。

■肉・魚類

ドッグフードの原材料にもなっているため、たんぱく源も高く犬が喜んで食べます。

■バナナやりんご

栄養価が高く腸内環境を整える作用もあるバナナやリンゴは、甘味があるためおやつとして与えると、犬が喜ぶこと間違いなしの食べ物です。バナナもりんごも、生のまま与えることができるのも、飼い主さんとしては嬉しいポイントではないでしょうか。

まとめ

これらの食べ物を、ドッグフードと一緒に与えるのも良いですし、おやつとして与えるという方法もあります。犬にとっては、ドッグフード以外は特別なものなので、犬用のおやつを与えるより、健康的かもしれません。

ドッグフードだけを与えているのであれば、このように食べ物を気にすることもないかもしれませんが、犬は私たち人間が食べているものを食べたがります。また、欲しそうな姿をみてしまうと、ついあげたくなってしまうのが、私たち人間です。

ただ、食べ物に無知でいると、時に愛犬を傷つけてしまうこともあるのです。そうならないためにも、何が大丈夫で何がダメなのかをしっかりと把握しておきましょう。

用途や種類で分類!ドッグフードの種類と特徴

ペットショップやホームセンターのドッグフード売り場に行くと、数多くのドッグフードが販売されていて、一体どのドッグフードを買ったら良いのか悩んでしまうことはありませんか?

あまりに種類が多すぎて、何が何だか分からなくなりがちですが、ドッグフードの特徴やポイントを押さえておけば、ドッグフード選びもそう難しくはないのです。

ドッグフードにはどんな種類がある?

そもそもドッグフードには、どのような種類があるのでしょうか。まずは、この部分を知っておく必要があります。

■総合栄養食

そのドッグフードと水だけで健康を維持することができる、栄養バランスの取れた主食が総合栄養食です。総合栄養食のドッグフードは、必ずドッグフードのパッケージに、【総合栄養食】という記載があるので、主食として与えるドッグフードは、総合栄養食を選ぶようにしましょう。

■間食

愛犬とのコミュニケーションやご褒美として与えるおやつなどがこれに当たります。間食には栄養基準がないため与えすぎには注意する必要があります。ちなみに、与える目安としては1日の摂取量20%以下に抑えるのが望ましいです。

■その他の目的食

目的食とは、特定の栄養素やエネルギー補給のために与える食べ物のことで、一般食(パッケージに記載あり)、病気治療を目的とした療法食、サプリメントなどが当てはまります。

水分含有量別ドッグフードの種類

先ほど、ドッグフードの種類について説明しましたが、ドッグフードは水分含有量によっても種類が分けられているのです。

■ドライタイプ

水分含有量が10%以下で、重量当たりの栄養価が高く保存性が良いのが特徴です。カリカリとした食感が好まれ、パピーからシニアまでのオールステージで与えることができます。

■ウェットタイプ

水分含有量が75%程度とやわらかくて食べやすいフードです。また、風味が良く、栄養素と一緒に水分が取れる他、ドライフードよりも嗜好性が高く食いつきが良いのが特徴です。そのため、ウェットフードばかり与ええていると、ドライフードを食べなくなってしまう可能性もあります。

■セミモイスタイプ

水分含有量25~35%程度と適度な柔らかさで食べ応えがあり、ウェットフードより保存性があるのが特徴です。また、独特な食感があることから、ウェットフード同様に嗜好性が高く食いつきが良いです。

年齢別や症状に合わせてドッグフードを選ぼう

ここまで、ドッグフードの形状について紹介してきましたが、主食となる総合栄養食は、各ライフステージに合った栄養素が配合されているため、できればその年齢にあったドッグフードを与えることが大切です。

また、年齢を重ねることにより、色々な病気になるリスクも高まります。最近では、総合栄養食の他にもこうした病気の治療食ともいえる療法食も数多く販売されているため、獣医師から使用を勧められた場合は、療法食に切り替えることも必要です。

総合栄養食は、更に以下に分類されます。

■授乳・パピー期用

母犬は、子犬に与える母乳のため、子犬は自分自身の成長のため、この時期は、エネルギー要求量が全ライフステージの中で最も多く、高たんぱくで高栄養でなければいけません。

また、脳の発育を考えDHAなども配合されることも多いです。

■成犬用

1歳~7歳近くまでは、成犬期と言われます。この時期になると、ある程度の成長は止まりますが、肥満になるリスクが高まることから、食事量には気を付けるようにしましょう。

もし、体重が増えてしまったり、増えやすい体質であれば、【体重維持用】や【ダイエット用】のドッグフードを与えると良いでしょう。

■シニア期用

大型犬で5際以上・小型犬で7歳になると、シニア期に入ります。この時期になると、関節の強化からグルコサミンやコンドロイチンが配合されたドッグフードが増えてきます。

また、ドライフードがうまく噛めなくなる犬も増えてくるでしょう。その際は、ドライフードをふやかしてからあげるなど工夫が必要になってきます。

■療法食

心臓・腎臓・肝臓・p/Hケア・消化器・肥満などの疾患を対象としたドッグフードあります。

もちろん、こちらも総合栄養食ですが、これらを【療法食】と呼び、基本的には獣医師の許可の元使用することが可能となります。ただ、食べることにより完治するのではなく、現状維持や症状の改善を目的としたドッグフードになるため、食事と並行して投薬が必要になるケースも多いのが特徴です。

まとめ

基本的に、犬の主食としては、愛犬のライフステージに見合った総合栄養食と記載されたドッグフードを与えるようにしましょう。

この時、メインとして与えるのはドライフードで、ドライフードを食べれない場合や、何かのご褒美で与える時などにウェットフードの総合栄養食を与えるなどすると、愛犬の食ムラも少なくなります。

ドッグフードを選ぶ際、こうした点を意識して選ぶことにより、愛犬に見合ったドッグフードを見つけることが出来るでしょう。

超重要!!子犬用のドッグフードの選び方

犬を飼うなら可愛い子犬のうちから飼いたいと思っている人は多いのではないでしょうか。小さくてとても愛らしい子犬は、まるでぬいぐるみのように家族みんなを癒してくれる存在です。しかしその一方で、パピー期と呼ばれるこの時期は、子犬にとって成長する上で最も大切な時期でもあり、栄養管理が必要不可欠でもあるということを忘れてはいけません。

パピーの成長段階で重要なこと

パピー期は、小・中型犬で生後6~12ヵ月、大型犬で生後12~24ヶ月まで、その期間を経て成犬となります。また、パピー期の成長は、そこから更に、哺乳期・離乳期・離乳後の成長期と3段階に分類されます。

哺乳期の栄養管理

ご家庭で、犬の出産などを経験しない限り、哺乳期のお世話をすることはまずないかもしれません。しかし、哺乳期はパピーが成長する上で最も重要な時期でもあるのです。

母乳は、パピーにとって完全食と言われ、エネルギー・たんぱく質・ミネラルも牛乳よりも多く含まれています。もちろんこれは、犬に限らず私たち人間の母乳のも当てはまります。つまり、哺乳期にしっかりと母乳を飲むことは、犬が成長する上でとても重要な行動でもあるのです。

離乳期の栄養管理

パピーの離乳は、目安として3~4週齢頃から始めるようにしましょう。

この頃になると、乳歯が生え始め、子犬は母犬が食べているドッグフードに興味を示すようになります。そのため、母乳を与えながら、徐々に母犬が食べているドッグフードを与えるようにしましょう。

この時期は、母乳以外からも栄養素を摂取する必要があるため、高栄養・高品質なたんぱく質・脂肪を豊富に摂取することが大切です。

離乳後の成長期

離乳後の成長期になると、母乳は完全に卒業し、ドッグフードだけで必要な栄養素を摂取する必要があります。そのため、離乳期と同じく、高栄養・高たんぱく質・脂肪を豊富に摂取するようにしましょう。

余談ですが・・・

ちなみに、ペットショップやブリーダーさんのもとで犬を購入する場合、生後2ヶ月を経過していないといけないため、私たちが実際に経験することが多いのが、離乳後の成長期です。

この頃になると、免疫力もあがる他、食事に関しても哺乳期や離乳期に比べるとずいぶんと楽になるのです。

パピーにドッグフードを与えよう!

哺乳期は、母乳のみで栄養を摂取するため、ここでは離乳後と離乳後の成長期にどのようにドッグフードを与えれば良いかを説明していきます。

離乳後

最初は、お湯でドッグフードをふやかし、お粥状にしてから与えるようにしましょう。給与回数は、1日3~4回、ドッグフードのパッケージに記載された量を分割して与えるようにします。

生後6~8週齢までに、固形のドッグフードに切り替わるように、徐々に水分量を減らしていくようにしましょう。

但し、パピーの成長が遅く、切り替えがスムーズに進まない場合は、8週を過ぎることもあります。その場合、パピーのペースを大事にし、無理に急かすようなことはせず、ゆっくりと切り替えていきましょう。

離乳後の成長期

この時期になると、完全に固形のドッグフードのみになります。

また、給与回数の目安として、生後5ヵ月くらいまでは、1日3~4回を目安に固形のドッグフードを与えるようにしましょう。

また、それ以降に関しては、1歳未満であっても1日2回の食事で問題ありません。タイミングとしては、朝晩が望ましいです。

どんなドッグフードを選べば良いのか

ドッグフードは、以下のようにライフステージ別・目的別によって種類が分かれています。

ライフステージ別のドッグフード

・授乳期・パピー期用
・成犬用
・シニア期用

目的別のドッグフード

・総合栄養食:そのドッグフードと水さえあれば、栄養バランスの取れた食事を摂取可能

・間食:おやつなど、コミュニケーションの一環として与えるもの

・目的食:一般食(おかずタイプのもの)、療法食、サプリメントなど

ライフステージによってドッグフードに含まれる栄養素のバランスが異なります。

そのため、パピーには、ドッグフードのパッケージに、【総合栄養食】と記載された授乳期・パピー期用のドッグフードを与えるようしましょう。

また、ペットショップやブリーダーさんのもとで購入をした場合、もしくは譲渡の場合も、必ず今与えているドッグフードを教えてくれます。

そのため、新しい環境で生活に慣れるまでは、そのドッグフードを与えるようにすることが望ましいです。とくに、消化器官が未発達のパピーは、ちょっとした環境や食事の変化でお腹を壊しやすいため、注意が必要です。

パピーにドッグフードを与える際に気を付けること

パピーにドッグフードを与える際は、必ずパピー用のドッグフードを与えるようにしましょう。

パピーは、エネルギー要求量がとても高いため、成犬やシニア期用のドッグフードでは栄養が足りず、成長に影響が出てしまうこともあります。

また、よく聞くのが、骨を強くしたいという理由で、煮干しなどカルシウムのある食べ物を併用している場合です。

一見、良いように思えますが、カルシウムを過剰に摂取することにより、骨格形成に異常が発生することもあります。

特に、大型犬の場合は注意が必要なため、パピーのうちはパピー専用のドッグフードと水(母犬の母乳や粉ミルク)のみを与えるようにしましょう。

総合栄養食であれば、必要な栄養素をバランスよく摂取できるため安心です。

まとめ

パピーのうちから栄養管理をしっかり行うことにより、成犬になってからの愛犬の健康状態に大きく影響してきます。

私たち人間の赤ちゃんが、母乳→離乳食→普通食と変化していくのと同じように、犬もその過程を経て成犬になっていくのです。このことを忘れずに、短いパピー期間のお世話をしてあげましょう。

こんなに重要なの!?ドッグフードの選び方

ペットショップやホームセンターのドッグフード売り場には、色々なドッグフードが販売されているため、どのドッグフードを買ったら良いか迷ってしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか。

ただ、ドッグフード選びのポイントや特徴を掴んでおけば、ドッグフード選びもそう難しくないのです。ここでは、ドッグフード選びをする際に知っておくべき情報を紹介していきます。

ドッグフードを選ぶポイント

ドッグフードを選ぶ際、以下のポイントに注目することで、どのようなドッグフードを選べば良いのかが分かります。

総合栄養食

ドッグフードのパッケージを見ると【総合栄養食】と記載せたドッグフードがあるかと思います。これは、【このドッグフードと水があれば、1日に必要な栄養素を十分に摂取できる】という意味があるため、主食として与えるドッグフードは、必ず【総合栄養食】と記載されたものを選ぶようにしましょう。

総合栄養食とは?
主食としてのペットフードは「総合栄養食」と言い、当該ペットフードと水を与えていれば必要とされる栄養素が摂取できるように作られています。
引用元:ペットフード協会

年齢別ドッグフードを選ぶ

総合栄養食と記載されたドッグフードには、子犬用・成犬用・シニア期用と年齢別にドッグフードが販売されています。もちろん、配合されている栄養素も異なるため、ドッグフードを選ぶ際は年齢にあったものを選ぶようにしましょう。

安すぎるドッグフードには注意

販売されているドッグフードには、ドッグフードによって価格に大きな差があります。もちろん、高品質でこだわりのある原材料を使用し、添加物の使用がないドッグフードに関しては、通常より価格は高めです。ただ、明らかに他のドッグフードと比べて価格が安いものは、粗悪な原材料や過剰な添加物を使用していることがあります。

ドッグフードをライフステージで選びましょう

ドッグフードは、ライフステージ毎に販売されています。これは、年齢に応じて必要な栄養素が異なるためです。そのため、ドッグフードを選ぶ際は、愛犬のライフステージに合ったものを選ぶようにしましょう。

子犬期・授乳期

この時期は、多くの栄養素を必要とするため、他のライフステージに比べてエネルギー要求量が多いのが特徴です。そのため、高たんぱく・高カロリーに加え、消化器官が未発達な子犬のために、消化吸収がしやすいように作られています。また、中には子犬の成長を助けるために、DHAなどが配合されているドッグフードもあります。

成犬期

1歳を超えると、多くの犬が成犬期に入ります。成犬になると、子犬期に比べエネルギー要求量が少なくなるため、子犬のフードを与え続けることにより、肥満になる可能性もあります。そのため、成犬期に入ったら、成犬用のドッグフードに切り替えるようにしましょう。

シニア期

7歳を過ぎる頃から、犬はシニア期に入ります。シニア期になると、体の機能の衰えが始まり、心臓・腎臓・関節に負担がかかりやすくなります。そのため、シニア期用のドッグフードには、心臓・腎臓・関節に配慮した成分が配合されるようになります。

また、食欲が落ちたり、歯の機能が衰えによりドライフードが食べづらくなってしまうこともあります。その場合は水分量が多いウェットタイプのフードなどを試してみる方もたくさんいます。

最近では缶詰タイプではなくチルドタイプの冷蔵保存型のウェットフードもありますので、そのようなフードもおすすめです。

チルドタイプのおすすめドッグフード→ ブッチドッグフード

ドッグフードを犬のサイズで選ぶ

現在、世界各国に超小型犬から超大型犬と色々なサイズの犬種が存在します。

当然ながら、犬のサイズによってギブル(粒)を変えないと、ドッグフードが大きすぎて食べづらかったり、小さすぎて噛まずに丸飲みしてしまう問題が生じてきます。

そのため、ドッグフードを選ぶ際は、超小粒・小粒・中粒・大粒の中から犬にあったサイズのドッグフードを選ぶようにしましょう。

ドッグフードの特徴で選ぶ

ドッグフードには、独自のこだわりをもったものが多く販売されています。そのため、そうした特徴を知っておくことで、ドッグフード選びもしやすくなります。

添加物の使用の有無

最近では、私たち人間だけでなく一緒に暮らす犬の食事にもこだわる飼い主さんが増えてきたこともあり、出来る限り添加物をしようしていないドッグフードや、天然由来の添加物のみを使用したドッグフードなどが販売されるようになりました。

ドッグフードの添加物で代表的なものは栄養添加物、保湿剤、pH調整剤、保存料、酸化防止剤、乳化剤、着色料などがあります。厳密には無添加のドッグフードとはこれらの添加物を含まないものということになりますが、一般的には「保存料、着色料が無添加」など、特定の添加物を含まないドッグフードを無添加のドッグフードと呼ばれてます。
引用元:無添加のドッグフードとは?

グレインフリー

今では雑食動物の犬ですが、かつて野生だった頃は肉食動物でした。その名残今でも体内に残っているため、犬は穀物の消化を苦手とします。また、穀物アレルギーを持つ犬もいることから、犬の健康に配慮したグレインフリーのドッグフードが販売されるようになりました。

動物性たんぱく質

犬は、植物性たんぱく質(穀物など)の消化を苦手とします。しかし、動物性たんぱく質は、犬の健康に直接かかわってくるため、良質なたんぱく質を毎日摂取する必要があります。そのため、ドッツフードを選ぶ際は、良質な動物性たんぱく質を主原料としたものを選ぶようにしましょう。

ドッグフードを変える時の注意点

ドッグフードのパッケージには、必ずドッグフードの切り替えに関する注意点が記載されています。多くの場合、【切り替えには1週間ほど時間をかけて切り替える】といった内容が記載されているのですが、これにはちゃんとした理由があるのです。

犬は、環境の変化やドッグフードの変更など、いつもと違うことが起きると、ストレスを感じうんちがゆるくなることがあります。

そのため、ドッグフードを切り替える際は、ドッグフードが変わったことに気づかれないように、少しずつ量を調整して与えていくことで、うんちがゆるくならずに切り替えを行うことができます。

ただし、中にはそれでもうんちがゆるくなってしまう犬もいます。1~2日で治まれは問題ありませんが、それでも治まらないようであれば、ドッグフードが合っていないということにも繋がるため、切り替えを中断した方が良いでしょう。

また、急にドッグフードを変えることにより、新しいドッグフードを食べてくれないことがあります。

特に、子犬期から成犬期、成犬期からシニア期と年齢が切り替わる時や、病気のための療法食に切り替える時に起きることが多く、切り替えがうまくいかないと、新しいドッグフードを食べてくれなくなることもあります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、ドッグフードは時間をかけてゆっくり切り替えるようにしましょう。

最後に

このように、ドッグフードの性質を知ることで、ドッグフード選びに迷うことも少なくなります。

また、一番大切なのは、【飼い主さんがどのようなドッグフードを愛犬に与えたいのか】を明確にすることです。そうすることで、愛犬に合った最適なドッグフードを見つけることが出来るでしょう。