こんなタイミングでは見直そう!ドッグフードの切り替え方法

ライフステージが変わった時、ドッグフードの食いつきが悪くなった時、病気により動物病院で療法食を勧められた時など、誰しも経験するのが、ドッグフードの切り替えです。

特に、ドッグフードの食いつきが悪く、食ムラがヒドイ犬の場合は、切り替えに慎重になってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ドッグフードの切り替えは、一度に変えるのではなく少しずつ変える必要があります。実は、切り替えは慎重に行わないと、切り替えがうまくいかず新しいドッグフードを食べてくれないことがあるのです。

どんな時に切り替えが必要なのか?

犬を飼っていると、誰しも経験するのが、ドッグフードの切り替えです。主に、以下のような状況になった時、ドッグフードを切り替える飼い主さんが多いのではないでしょうか。

■ライフステージが変わった(パピー期・成犬期・シニア期)

■ドッグフードの食いつきが悪く食ムラがひどい

■経済的理由で、ドッグフードを変更せざるを得なくなった

■ドライフードからウェットフードに変更したい

■色々なドッグフードを食べさせたい

■病気により療法食に変更する必要があった

ドッグフードを切り替える理由はそれぞれですが、何らかの理由で、誰しもドッグフードの切り替えをしています。

わざわざドッグフードを切り替える必要なんてないと思ってしまいがちですが、各ライフステージによって必要な栄養素は異なります。

そのため、どんなに健康で食いつきが良かったとしても、愛犬の健康を考えると、その年齢に対応したドッグフードを与える必要があるのです。

ドッグフードの切り替え方

ドッグフードのパッケージにも必ず記載されていますが、ドッグフードを切り替える際は、一度に急に替えるのではなく、1週間~10日間ほど時間をかけてゆっくり切り替えるようにしましょう。

ドライフードの場合

1.初日はいつものドッグフードに1割ほど新しいものを混ぜる

2.2日目は2割ほど新しいドッグフードを混ぜる

3.3日目は3割ほど新しいドッグフードを混ぜる

4.4日目以降も、毎日1割ずつ新しいドッグフードを混ぜ、徐々に今まで与えていたドッグフードを減らしていく

5.1週間~10日を目安に完全に切り替える。

(食ムラや好き嫌いが激しい犬の場合は、もう少し時間をかけると良い)

ウェットフードの場合

ドライフードからウェットフードに切り替える場合に困るのが給餌量です。

ドライフードより、ウェットフードの方は水分含有量が多く、カロリーもウェットフードの方が低いのが特徴です。

そのため、ついドライフードの時より多く与えてしまいがちですが、いきなりウェットフードの推奨量を与えてしまうと胃に負担がかかりやすくなってしまうため、目分量で構わないので、今までと同じくらいの量を与え、徐々に推奨量に近づくように調整していきましょう。

切り替えの際の注意点

ドッグフードを切り替える上で一番重要なのが、【ドッグフードは1週間~10日間ほどかけてゆっくり切り替える】ということです。

なぜなら、犬は環境や食事などの変化に弱く、すぐにストレスを感じ胃腸の調子が悪くなってしまうからです。とくに、ドッグフードを急に切り替えてしまうと、下痢をしてしまうリスクが高まります。

もし、ドッグフードの切り替え中に下痢をしてしまったら、一度胃腸を休ませてあげましょう。

一番効果的なのが、1日絶食をさせることです。かわいそうと思いがちですが、実際に動物病院でもこの方法を用いています。絶食した後、便の調子が戻ったら切り替えを再度スタートします。

この時、与える量など下痢をする前より慎重に行うようにしましょう。多くの場合は、この方法で切り替えがスムーズに進むのですが、中には繰り返し下痢をしてしまうこともあります。その場合は、アレルギーなど何らかの理由でそのドッグフードが愛犬に合っていない可能性が高いため、使用を中止することも必要です。

また、急にドッグフードを切り替えてしまうと、そのドッグフードが以前のフードと比較してあまり美味しくないと、切り替えに失敗してしまうことがあります。

特に、年齢が変わった時や療法食に変更するときなどに起こりやすい傾向にあるため、「うちの子は何でも食べるから大丈夫」と思わずに、慎重に切り替えを行いましょう。

繰り返しになりますが、ドッグフードを切り替える際は、愛犬の胃腸に負担がかからないように、慎重に行いましょう。また、少しずつドッグフードの切り替えを行うことにより、愛犬に【ドッグフードが変わったことに気づかせない】という効果もあります。そうすることで、ストレスや違和感を覚えることなくスムーズに切り替えができるのです。

誰しも必ず訪れるドッグフードの切り替え、その時に備え愛犬の食事の好みも覚えておくと、切り替えの時にとても役立ち、切り替えに頭を抱えることも少なくなるでしょう。