用途や種類で分類!ドッグフードの種類と特徴

ペットショップやホームセンターのドッグフード売り場に行くと、数多くのドッグフードが販売されていて、一体どのドッグフードを買ったら良いのか悩んでしまうことはありませんか?

あまりに種類が多すぎて、何が何だか分からなくなりがちですが、ドッグフードの特徴やポイントを押さえておけば、ドッグフード選びもそう難しくはないのです。

ドッグフードにはどんな種類がある?

そもそもドッグフードには、どのような種類があるのでしょうか。まずは、この部分を知っておく必要があります。

■総合栄養食

そのドッグフードと水だけで健康を維持することができる、栄養バランスの取れた主食が総合栄養食です。総合栄養食のドッグフードは、必ずドッグフードのパッケージに、【総合栄養食】という記載があるので、主食として与えるドッグフードは、総合栄養食を選ぶようにしましょう。

■間食

愛犬とのコミュニケーションやご褒美として与えるおやつなどがこれに当たります。間食には栄養基準がないため与えすぎには注意する必要があります。ちなみに、与える目安としては1日の摂取量20%以下に抑えるのが望ましいです。

■その他の目的食

目的食とは、特定の栄養素やエネルギー補給のために与える食べ物のことで、一般食(パッケージに記載あり)、病気治療を目的とした療法食、サプリメントなどが当てはまります。

水分含有量別ドッグフードの種類

先ほど、ドッグフードの種類について説明しましたが、ドッグフードは水分含有量によっても種類が分けられているのです。

■ドライタイプ

水分含有量が10%以下で、重量当たりの栄養価が高く保存性が良いのが特徴です。カリカリとした食感が好まれ、パピーからシニアまでのオールステージで与えることができます。

■ウェットタイプ

水分含有量が75%程度とやわらかくて食べやすいフードです。また、風味が良く、栄養素と一緒に水分が取れる他、ドライフードよりも嗜好性が高く食いつきが良いのが特徴です。そのため、ウェットフードばかり与ええていると、ドライフードを食べなくなってしまう可能性もあります。

■セミモイスタイプ

水分含有量25~35%程度と適度な柔らかさで食べ応えがあり、ウェットフードより保存性があるのが特徴です。また、独特な食感があることから、ウェットフード同様に嗜好性が高く食いつきが良いです。

年齢別や症状に合わせてドッグフードを選ぼう

ここまで、ドッグフードの形状について紹介してきましたが、主食となる総合栄養食は、各ライフステージに合った栄養素が配合されているため、できればその年齢にあったドッグフードを与えることが大切です。

また、年齢を重ねることにより、色々な病気になるリスクも高まります。最近では、総合栄養食の他にもこうした病気の治療食ともいえる療法食も数多く販売されているため、獣医師から使用を勧められた場合は、療法食に切り替えることも必要です。

総合栄養食は、更に以下に分類されます。

■授乳・パピー期用

母犬は、子犬に与える母乳のため、子犬は自分自身の成長のため、この時期は、エネルギー要求量が全ライフステージの中で最も多く、高たんぱくで高栄養でなければいけません。

また、脳の発育を考えDHAなども配合されることも多いです。

■成犬用

1歳~7歳近くまでは、成犬期と言われます。この時期になると、ある程度の成長は止まりますが、肥満になるリスクが高まることから、食事量には気を付けるようにしましょう。

もし、体重が増えてしまったり、増えやすい体質であれば、【体重維持用】や【ダイエット用】のドッグフードを与えると良いでしょう。

■シニア期用

大型犬で5際以上・小型犬で7歳になると、シニア期に入ります。この時期になると、関節の強化からグルコサミンやコンドロイチンが配合されたドッグフードが増えてきます。

また、ドライフードがうまく噛めなくなる犬も増えてくるでしょう。その際は、ドライフードをふやかしてからあげるなど工夫が必要になってきます。

■療法食

心臓・腎臓・肝臓・p/Hケア・消化器・肥満などの疾患を対象としたドッグフードあります。

もちろん、こちらも総合栄養食ですが、これらを【療法食】と呼び、基本的には獣医師の許可の元使用することが可能となります。ただ、食べることにより完治するのではなく、現状維持や症状の改善を目的としたドッグフードになるため、食事と並行して投薬が必要になるケースも多いのが特徴です。

まとめ

基本的に、犬の主食としては、愛犬のライフステージに見合った総合栄養食と記載されたドッグフードを与えるようにしましょう。

この時、メインとして与えるのはドライフードで、ドライフードを食べれない場合や、何かのご褒美で与える時などにウェットフードの総合栄養食を与えるなどすると、愛犬の食ムラも少なくなります。

ドッグフードを選ぶ際、こうした点を意識して選ぶことにより、愛犬に見合ったドッグフードを見つけることが出来るでしょう。