超重要!!子犬用のドッグフードの選び方

犬を飼うなら可愛い子犬のうちから飼いたいと思っている人は多いのではないでしょうか。小さくてとても愛らしい子犬は、まるでぬいぐるみのように家族みんなを癒してくれる存在です。しかしその一方で、パピー期と呼ばれるこの時期は、子犬にとって成長する上で最も大切な時期でもあり、栄養管理が必要不可欠でもあるということを忘れてはいけません。

パピーの成長段階で重要なこと

パピー期は、小・中型犬で生後6~12ヵ月、大型犬で生後12~24ヶ月まで、その期間を経て成犬となります。また、パピー期の成長は、そこから更に、哺乳期・離乳期・離乳後の成長期と3段階に分類されます。

哺乳期の栄養管理

ご家庭で、犬の出産などを経験しない限り、哺乳期のお世話をすることはまずないかもしれません。しかし、哺乳期はパピーが成長する上で最も重要な時期でもあるのです。

母乳は、パピーにとって完全食と言われ、エネルギー・たんぱく質・ミネラルも牛乳よりも多く含まれています。もちろんこれは、犬に限らず私たち人間の母乳のも当てはまります。つまり、哺乳期にしっかりと母乳を飲むことは、犬が成長する上でとても重要な行動でもあるのです。

離乳期の栄養管理

パピーの離乳は、目安として3~4週齢頃から始めるようにしましょう。

この頃になると、乳歯が生え始め、子犬は母犬が食べているドッグフードに興味を示すようになります。そのため、母乳を与えながら、徐々に母犬が食べているドッグフードを与えるようにしましょう。

この時期は、母乳以外からも栄養素を摂取する必要があるため、高栄養・高品質なたんぱく質・脂肪を豊富に摂取することが大切です。

離乳後の成長期

離乳後の成長期になると、母乳は完全に卒業し、ドッグフードだけで必要な栄養素を摂取する必要があります。そのため、離乳期と同じく、高栄養・高たんぱく質・脂肪を豊富に摂取するようにしましょう。

余談ですが・・・

ちなみに、ペットショップやブリーダーさんのもとで犬を購入する場合、生後2ヶ月を経過していないといけないため、私たちが実際に経験することが多いのが、離乳後の成長期です。

この頃になると、免疫力もあがる他、食事に関しても哺乳期や離乳期に比べるとずいぶんと楽になるのです。

パピーにドッグフードを与えよう!

哺乳期は、母乳のみで栄養を摂取するため、ここでは離乳後と離乳後の成長期にどのようにドッグフードを与えれば良いかを説明していきます。

離乳後

最初は、お湯でドッグフードをふやかし、お粥状にしてから与えるようにしましょう。給与回数は、1日3~4回、ドッグフードのパッケージに記載された量を分割して与えるようにします。

生後6~8週齢までに、固形のドッグフードに切り替わるように、徐々に水分量を減らしていくようにしましょう。

但し、パピーの成長が遅く、切り替えがスムーズに進まない場合は、8週を過ぎることもあります。その場合、パピーのペースを大事にし、無理に急かすようなことはせず、ゆっくりと切り替えていきましょう。

離乳後の成長期

この時期になると、完全に固形のドッグフードのみになります。

また、給与回数の目安として、生後5ヵ月くらいまでは、1日3~4回を目安に固形のドッグフードを与えるようにしましょう。

また、それ以降に関しては、1歳未満であっても1日2回の食事で問題ありません。タイミングとしては、朝晩が望ましいです。

どんなドッグフードを選べば良いのか

ドッグフードは、以下のようにライフステージ別・目的別によって種類が分かれています。

ライフステージ別のドッグフード

・授乳期・パピー期用
・成犬用
・シニア期用

目的別のドッグフード

・総合栄養食:そのドッグフードと水さえあれば、栄養バランスの取れた食事を摂取可能

・間食:おやつなど、コミュニケーションの一環として与えるもの

・目的食:一般食(おかずタイプのもの)、療法食、サプリメントなど

ライフステージによってドッグフードに含まれる栄養素のバランスが異なります。

そのため、パピーには、ドッグフードのパッケージに、【総合栄養食】と記載された授乳期・パピー期用のドッグフードを与えるようしましょう。

また、ペットショップやブリーダーさんのもとで購入をした場合、もしくは譲渡の場合も、必ず今与えているドッグフードを教えてくれます。

そのため、新しい環境で生活に慣れるまでは、そのドッグフードを与えるようにすることが望ましいです。とくに、消化器官が未発達のパピーは、ちょっとした環境や食事の変化でお腹を壊しやすいため、注意が必要です。

パピーにドッグフードを与える際に気を付けること

パピーにドッグフードを与える際は、必ずパピー用のドッグフードを与えるようにしましょう。

パピーは、エネルギー要求量がとても高いため、成犬やシニア期用のドッグフードでは栄養が足りず、成長に影響が出てしまうこともあります。

また、よく聞くのが、骨を強くしたいという理由で、煮干しなどカルシウムのある食べ物を併用している場合です。

一見、良いように思えますが、カルシウムを過剰に摂取することにより、骨格形成に異常が発生することもあります。

特に、大型犬の場合は注意が必要なため、パピーのうちはパピー専用のドッグフードと水(母犬の母乳や粉ミルク)のみを与えるようにしましょう。

総合栄養食であれば、必要な栄養素をバランスよく摂取できるため安心です。

まとめ

パピーのうちから栄養管理をしっかり行うことにより、成犬になってからの愛犬の健康状態に大きく影響してきます。

私たち人間の赤ちゃんが、母乳→離乳食→普通食と変化していくのと同じように、犬もその過程を経て成犬になっていくのです。このことを忘れずに、短いパピー期間のお世話をしてあげましょう。